短中ブログ2009

フォグランプの憂鬱

こんばんは。

梶原です。


慶應義塾体育会競走部第93代目の主務ということになっています。
あんまり部員みんなの前で言わなかったけれど、僕の行動規範にしてきた考え方があります。

僕は、部員がどんな記録を出そうと、あんまり興味がありません。

僕が興味があるのは、みんながどのように目標を立て、それに対してどのように努力し、出た結果に対してどのような評価をするのか、ということです。その為に僕ができることはどんなことでもしようと思ってずっとやってきました。

記録の高低ではなく、自分が自分へ下す評価を「成功」の基準にしたいと思ったんです。


間もなく僕も引退ですが、やり残したことはあまり思い当たりません。幸せだと思います。

話は飛びますが、僕は競走部をぶち壊そうと思って入部してきました。ぶち壊すには競走部を知らないといけないと思ったので、当時の主務にずっとくっついて色々仕事を見てきました。
僕が本当にぶち壊したかった部分はあんまり手をつけられなかったけれど、他の部分では存分にぶち壊すことができました。もちろん、弊害もあります。
でも、僕はできなかったことよりもできたことに目を向けて欲しいと思うんです。ここ数年で、競走部はものすごくいい環境になったと思います。より自由になり、より自分がやりたいことをやれるようになりました。
もちろん、自由の対価として責任を求められているとは思います。自分の行動に対する責任です。

ぶち壊した競走部のカタチをこれからどうしてくのかは後輩に任せますし、まったく新しくしていくのが君たちの責任だと思います。新しくすることは過去を否定することではありません。今の状態はなるべくしてなったのだと思います。さっきも書いたけれど、できなかったことよりもできたことに目を向け、それを評価し、足りない部分を補うのが代交代だと思うからです。
コンテクストが変わり続ける以上、体制も変わり続けるのが自然だと思います。


話を戻すと、みんなが自分にどのような評価をするのか、僕はとても興味があります。
僕が引退する日、ぜひ聞かせて欲しいです。この一年間、あるいは競走部に入ってから、自分はどう努力して、いまの結果をどう思っているのかということを。


せっかくこのブログをジャックしたのでみんなのパーチーについて少し書いておかないといけません。
彼はパートチーフに就任してから、よく部のことを考えていたし、行動にも移した男だと思います。
僕が一番評価しているのは、嫌われ役を買って出たことです。
嫌われ役を買って出ることは、覚悟がないとできません。みんなわかっていると思うけど、だれだって嫌なことは言いたくないししたくないんです。僕が避けてしまったことを彼が代わりにやってくれました。この場を借りて感謝します。


あんまり関係ないけどマネージャーについても少し書いておこうと思います。
競走部を動かしているのは間違いなくマネージャーです。
なぜならマネージャーは全体を常に見ているからです。
全体を見ているから、個人の要求に全て答えていたら、全体の調和が取れないことがあります。だから、普通は何か無理を言われても断ります。それが全体のためだからです。
しかし、慶應のマネージャーは個人の要求に全力で応えようとしてくれ、実際に応えます。考えても見てください。100人を超える部員一人一人を管理しようと思ったら、画一的な基準に当てはめ、個人のケースなんて黙殺されるのが普通なんです。でも慶應マネージャーパートはそれを良しとしません。
僕は、どちらかと言えば全体のためなら個人の要求は黙殺するタイプの人間だったので、マネージャーの働きを尊敬しています。選手が練習や大会を快適にできるように、細部に渡ってよく考え行動しています。考えるだけじゃなくて、行動しているんです。素晴らしいと思います。
日本一のマネージャーだと思っています。


僕たちは、大会の時に一年生集合をするのをやめました。早慶戦でも、有志にのみ朝早く来てもらおうと考えています。
下級生を強制的に集合させ、逐一指示を与え、働かせるような大学もあるでしょうし、そんな大学の方が多いと思います。ただ、慶應の塾生は自分でなにをしたらいいのかを考えることができると信じています。
上から言われたことしかできない、例えば大人の言いなりのような、学生主体とは言えない唾棄すべき大学もあるとは思いますが、そんな「その辺の大学」とは僕たちは違うんです。
マニュアルの通りにしか毎年やらないんだったら、進化なんてしないしイノベーションも起こらないと思います。

僕たちは傀儡ではない。

ちょっと毒を吐きすぎました。たぶん誰かに怒られると思います。


長いですけれど、最後に引退にまつわる思い出話をさせてください。

僕が一年生の時、早慶戦の閉会式のあと、当時の主務が泣いていました。
理由は、最後の主将交歓の時、部員がヘラヘラ笑っていたからというものでした。
勝利したチームしか歌は歌えないんです。それを薄ら笑いを浮かべながら聞いている部員をみてその先輩は悔しかったんだろうと思いますし、実際そう言っていました。
僕は、今その気持がよくわかります。僕は、早慶戦でみんなが全力を尽くしてくれることを期待しています。
女子のみなさん、僕の力が及ばなかったせいで早慶戦女子の部が開催できなかったこと、本当に申し訳なく思っています。
男子のみなさん、遠慮はいらないから全力を出せ。


全カレもありますし、僕は別に引退気分に浸っているわけではないんですが、せっかくなんで長文を書いてしまいました。


短距離フィールドのみんなはとは9月7日まで会わないと思いますが、元気にしていてください。
最初で最後の短距離フィールド合宿、楽しかったです。

ありがとう。
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by keio_tanchu | 2010-08-12 02:02 | 日記
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